こんにちは、石嶌之広です。

私が住んでいるところは教室のある街から信号の無い道を車で30分。
トンネル2つ、山3つ越えたところです。夏になると街の子供たちが
野外学習でやってくるところの少し上、水のおいしい地域です。

では勉強のお話です。

塾に行っている、家庭教師をたのんでいる、通信教材をやっている、
それでも成績が上がらない。何故だろう。

前回は、「やる気がなければなんともならない」というお話をしました。

今回から、どうやって、やる気(内発的動機)を育むのかについて
事例を紹介しながらお話します。

やる気が無いといっても、塾に行っている、家庭教師に来てもらって勉強をしている、
通信教材をやっている子に、まったくやる気がないわけではありません。

「やろう」という気持ちは少なからずあります。

「やろう」という気持ちが実際の行動につながる時には、「きっかけ」が登場します。

「やろう」という気持ちがたとえ小さくても「きっかけ」を掴まえると行動につながります。

きっかけはいつでもあるのに気が付かない。何度も目の前を通っていくのに、見過ごしてしまう。

時には「これがきっかけだよ」と差し出されても、掴みたくない。

きっかけは、こうした特徴を持っています。

今回紹介する子は、中学3年生A君とB子さん、ちょうど今の時期の頃からのお話をします。
※A君とB子さんの在籍年度は違います。

A君は、夏休み部活動が終わった頃から教室にやってきました。

実はA君は部活動はあまり熱心ではなかったので活動が終わったことが教室に通い始めた
理由ではありません。

いままで他の塾や家庭教師そして添削式の通信教材をしていたのですがどれも中途半端、
成績はクラス下から10番いくかいかないかといったところです。

A君は、教室にはいつも遅れてやってきました。

私の教室は個別学習ですので、時間は短くはなりますが、遅れてきても勉強をしていく
ことができます。

時にはさぼることもありましたが、とりあえず続けてきていました。

こんなA君ですが、あることをきっかけに、さぼることなく遅刻することなく教室に
来るようになり、入試対策の特別講習なども必ず参加するようになりました。

B子さんは、1年生の時から教室に通っていました。

B子さんは部活動は一生懸命でしたが勉強は嫌で嫌でしかたがない、時々さぼりながら、
時々遅刻しながら教室通いを続けていましたが2年生の後半は非常に厳しい状況でした。

3年生の部活動が終わっても、しばらくこの様子が続きました。

しかし、あることをきっかけに、休むことなく、遅刻することもなく特別講習も必ず参加
するようになりました。

A君もB子さんも11月の学校テストで成績を上げることができ、希望していた公立高校
に合格し入学していきました。

A君とB子さんには状況に違いがありますが、よく似た出来事がありました。

二人ともやる気がまったく無いわけではありませんでした、その出来事がきっかけの一つ
となり、内発的動機による行動が始まったのです。

やる気が無いと言われる子供たちの多くは、まったくやる気が無いわけではありません。

どこかで「やらなきゃ」と思っていますし、少し行動しようとしてはやめてしまうという
ことを繰り返しています。

その思いが行動になっていく、「きっかけ」があると良いですね。

次回は、その二人にあったきっかけとなる出来事についてお話をいたします。

今回は以上です。

今回は以上です。

誤字脱字文法誤用お許しください。