こんにちは、石嶌之広です。

ゼロからの特別進学プログラムでは、通常言われていることと真逆のお話をすることが頻繁にあります。

今回も、そうした内容になります。

先日、脳研究を題にした番組がありましたので久しぶりにテレビを観ました。

感想はとても良い内容があり観てよかったと思いました。

しかし、その中でやる気をテーマにした内容で「報酬」と「褒める」を取り上げていましたが、これが少々危険な説明で終わっていたので敢えて今回はこのお話にします。

今回のお話は、やる気を出すための報酬と褒めるです。

今度のテストで良い点とったら○○を買ってあげる・・・ という約束。

報酬でやる気の発生を促す外発的要因にもとめた方法は大変マイナスでありしてはいけないことであることはよく知られています。

学校教育の世界では、こうした報酬はさけて「褒める」ことが大変奨励されています。

褒めることによる効果は本当に沢山の効果事例がありとても良いこととされています。

ゼロからの特進講座活動母体であるふくろうの森の教室でも褒める言葉が多く使われています。

褒める言葉はとても大切です。

しかしここからが重要です。

新入社員教育等で活動されている方の多くが知っている事実

「褒めて」「褒めて」「褒めて」「褒めて」褒めつくして出てきた結果は偽物であるということです。

「褒めて」「褒めて」「褒めて」「褒めて」褒めつくした環境で育成した新人は自律した活動ができない。

そのため重要なポストを任せることができないということ。

褒めてくれるトレーナーを設定していないと動機が沸かない人材になります。

褒めてくれるトレーナーがいれば良い活動をしますが、実社会ではなかなかそうはいきません。

もしそうした環境で育った人材に「褒められる」があまりなく反対に「怒られる」があった場合どうなるか・・・・

部下の行動をいつも褒める上司、いつでも褒めてくれるお客様。

そうした方がいつもいて「褒められる」に満たされた環境で社会生活を送ることが必要になります。

○○を買ってあげるという「報酬」と「褒める」は非常に近い関係にあるのです。

そしてさらに・・・

少しお話が変わりますが、子供達が大好きでハマッテしまうと手が離せなくなるものにゲームがあります。

なぜゲームは子供達を中毒にするほど魅了させるのか。

それは「報酬」です。ゲームでは常に「報酬系」の神経を刺激する仕掛けがあります。

刺激されてドーパミンが発生する。さらに報酬を求めてゲームを続ける。

ドーパミンは連続的に発生しつづけ、疲れきっていてもゲームを手放すことができなくなる。
そしてむりやりゲームを取り離したときやってくるものが「無気力」です。

「報酬」と「褒める」は同じような仕組みで脳が反応します。

非常に良く似たものであるといえます。

実は、「報酬」と「褒める」どちらもとても良いものです。

ただ、風邪をひいたら「トリアエズハイお薬」が危険なように、トリアエズ・・・ ではなく、

きっちり理解していくことが大切です。

それらが外発的要因による動機の発生にならないよう、内発的動機の発生を促すようにする必要があるのです。

では、どうしたらよいのか

続きを次の機会にお話します。

今回は以上です。

追伸1

その番組、「やる気のスイッチ」「やる気のメカニズム」、ゼロからの特進講座で
使っている言葉がさかんに出ていました。

みなさん同じようなことを考えるものだなあと思いました。

どちらもメールマガジンやニュースレターでお話をはじめて8年以上になります。

そして無料レポートやる気のスイッチを作成したのは平成18年の3月

やる気のメカニズムは平成21年の5月

懐かしいですね。

メールマガジン ゼロからの特別進学プログラム 頑張ってきました。

今、改めて振返っています。