こんにちは、石嶌之広です。

今回は、「明日はどっちだ」

今回は長いです。

一昨年のことでした。

成績があまりかんばしくなく、性格もちょっと変わっている生徒がいました。

クラブチームのスポーツを楽しんでいるようでしたが、レギュラーでもなくそれほど夢中になれるところでもなかったようです。

友達はいますが、性格がちょっと変わっているので深く付き合う子もいなかったようです。

学校生活でも、先生方はそのようなスタンスで接しているのではないかと思われる様子でした。

中学3年生頃になると、本人もそうした自分をとりまく雰囲気に気がついていたようです。

そして、高校入試シーズンに入ります。

高校入試は自分の将来に向き合う過程です。

彼は、もやもやした気持ちで毎日を過ごしていたのではないかと思います。

ある日、彼に話しました。

ココから

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●○君に質問、君の将来は・・・・

「わからない」

そうだな、わからないな、誰もわかっている人はいないよ。

君は、ちょっと自分の周りの大きな場所から、はずされてる感じがしてないか。

だから、仲間はずれではないが、みんなとチョット違うところでひとりで少しさびしさを感じながらなにかやってたりしないか。

「・・・」

そうだろ、そうなんだよ。そこが君のすごいところなんだよ。
今は短所に感じるかもしれないが、そこは君の長所だ。

今、君の周りの多くは順調に生きている、そうでもない子もいるがとりあえず目に迫った危機もなく全体が順調だ。

そんな時は、みんなと同じ感覚ではない君はどうしても、少しはずれる。
もう君自身はそれに気がついている。

気がついていたら、コントロールができる。

さて、この先、君たちが社会に出て活躍するようになったとき、必ず何かがおきる。

何もない時代はまずないだろう。そんなときだ、周りと一緒に順調にやってきた人たちは、それに対応できない。

君は違う。

いつも少し違う世界に生きている君はその何かに柔軟に大胆に対応できる。
そして君は、何も無いゼロの状態からでも何かを生み出す力を秘めている。
君が活躍するときは、その時なんだ。いつの時代も君のような人間が必要なときがある。

だから、今は、自分をコントロールしてその時のために自分を磨いておく時なんだ。

ただ忠告しておく、そのとき一瞬ヒーローになったように感じるかもしれない。
でも次の瞬間はまた、いつもの順調がやってくる、そのとき、再び君は、今の場所に戻る宿命がまっている。本当のヒーローは孤独が定位置なのさ。

だから、今の感じている「孤独」をお気に入りの一つにしておくといいよ。

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ココまで

彼は、明日をみつけたのだと思います。

多くの生徒が、入試が終わると勉強するのをやめました。
しかし、彼はやめませんでした。高校に入ってもやめていません。

ある日、お母さんから電話がありました。

「高校に入ってから変なんです。前から一桁より落ちたことがない。
中学校のときは後ろから一桁以内だったのに。」

もし、20年30年後、この世界に何かあったら、必ず彼が救ってくれると思います。

今回は以上です。

誤字脱字文法誤用お許しください。